ROTAX Max グランドファイナル in ニューオリンズ レポート


初日、初めて乗るタイプのシャーシで最初は悪くないかなって思っていたのですが
走るたびに悪くなってしまい全体で50番手くらいのタイムまで落ちてしまいました。
1日3回の練習走行という限られた中でこの結果はかなりまずい状況でした。
とにかく今まで乗ってきたシャーシと全く違ったので色々な方にアドバイスを頂き
父ともよく話し合って翌日大幅にセットを変えてみる事にしました。
僕の中途半端な身長のせいでペダルについてもかなり問題がおき、
何から何まで大変でした。シート位置も難しくて周りより前につける方向にしました。
それが幸いよかったらしくタイムもジングル入りまで上がりタイトラに向けて
いい感じで仕上がりました。
だけどタイトラで場所どりをミスってしまいグループ7番手。
スリップがきくコースなのにスリップをつかえなった僕のミスです。情けないです。
だけど予選は3回、全てシングル順位のスタートなので自信はありました。
第一ヒート、9番手から最終ラップまで追い上げ3位でゴール、このまま第2レースも
いけると思いましたがスタート直後の大クラッシュに巻き込まれてしまい身動きできずでなんとかエンジンがかかるも27位、
そして第3レースグリッドに並ぶ直前に雨が降ってきてなんとしても上位に入りプレファイナルへのポジションを上げたかった僕たちは
カウントが始まる中レインにチェンジしました。パルクフェルメは戦場のようでした。
とにかくスリックを外して持っていかないとレインがもらえないし、
もちろん英語で手続きをしないといけない、ぼーっとしてたらどんどん順番をぬかされる。
横ではカウントダウンが始まりあきらめてグリッドに並ぶ車も多かった中
父は最後の最後まで諦めすタイヤをチェンジし、ゲートが閉まる寸前入る事ができました。
スタートも決まり雨も激しく降ってくる中10番手から4番手まで追い上げゴールしました。
これでプレファイナルは13番手スタートだと喜んでいたのですが
リアトレッドが1ミリ足りず失格になってしまいました。
僕たちだけでなくレインにチェンジした1位、3位の人も僕と同じく足りずで失格でした。
だけどあの状況でみんなが次々諦める中最後まで僕の為にやってくれたこと、
適当になんてやってない、それでもこんな事が起きてしまった事、
悔しいけど父もそれ以上に悔しくやりきれない気持ちだと思うので
なんとかセカンドヒートで盛り返せたらいいなって思っていました。
だけどかなり後方からでうまくスタートも切り抜けたのですが
無理な追い上げでフレームがまがってしまったらしくちゃんと走る事ができなくなってしまいました。
最後まで走れなかったのが本当に悔しい。
たら、れば、を言ったらダメだけど今回は最初からうまくかみ合わなかった。
最終日スタンドから見る景色はわけがわからず寂しい気持ちでいっぱいだった。
見たくなくて逃げたい気持ちになったけど
チームジャパンの応援を精一杯しました。
もしまた機会があるなら出たい。
こんなに最後まで普通に走るのが難しいと思ったことはありません。
またここで一つレースに対しての思いが変わりました。
速さ強さ、運までも味方につけてこそ。
今回沢山の方に応援して頂きそれに応えられなかったことすごく申し訳なく思っています。
今年でジュニアは卒業でさらに厳しいクラスへのステップアップとなりますが
ここで勉強したことを生かしていきたいと思います。
カートって、難しいな。
でも、だから楽しい。早くレースに出たい。
カートに乗れる事を感謝しながら
次の全日本頑張ります!

            阪口 晴南